バーは、上がらなかった。

パーキングに閉じ込められた エッセイ

バーは、上がらなかった。

日も暮れてきた18時。

アツい見込みさん、無事成約。

初見は、とげとげしてた爺ちゃん、最後は笑顔で握手する勢いだった。

スキップしたい気持ちを抑えながら駐車場に戻った。いい時間に帰れそうだ。

成果を記帳し、いざ帰宅。

私は料金を払った。

完璧に、正確に、一円の誤魔化しもなく。

それなのに、バーが上がらない。

あれ?

最初は小さな違和感だった。

反応が悪いだけだろう、そう思った。

人間というのは楽観的にできている

――少なくとも、まだ閉じ込められていない段階では。

上がらないバーを前にして、ついてるボタンを全部押す。

しかし、バーは上がらない。

焦る気持ちを見ないふりして、電話をかけた。

『警備の者を送ります。最短で、30分かかります』

30分。

頭の中で何度も繰り返される。
30分。。。

怒りというのは一瞬で来るものではない。

じわじわと、地下水のように滲み出てくるものだ。

そしてある瞬間、それは大噴火する。

予定通りなら、19時帰宅。

21時からフリーダムタイムが始まるはずだった。

恐らく、帰宅は20時になる。

フリーダムは22時から。消灯23時。

俺のフリーダムが、1時間消えた。

「最短30分」というのはつまり、そういうことだ。

私は大噴火した。

夕暮れの駐車場、車に囲まれた小さな檻の中で、窓をしめて叫んだ。

「クソが!!」

やがて、ある真実に辿り着いた。

これは、どうにもならない。

シベリア北鉄道だ。

天国から地獄を味わった日だった。

でも風呂入ったらスッキリした。

人間ってシンプル。

シベリア北鉄道が気になる人はこれを読むと分かります。

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