誘惑

パチンコ屋に挑むティー君 エッセイ

「うわー、タイミングわりぃわ。あと三日早ければ」

先日、地元に帰ってきた。

なかよしティー君に電話した。

ティー君、仕事終わりの雰囲気だったけど、言ってることは8年前と同じだった。

細身で、国立大学出てる、ギャンブルが大好きな男。

大学3年のとき、麻雀で出会った。

あれはファーストコンタクトであり、人生のワーストコンタクトだった。

電話

「愛知、帰ってきたや⁉ うわー、でもタイミング悪いわ。」

「うん、帰ってきた。そう?なんで?」

「いや、あと三日早ければ、
グランドオープンの抽選ふくまるも受けれたやんね!」

「いや、グランドオープンってww」

あまりにも、変わってなくて笑っちゃった。

でも電話切ったあと、思った。

あー、帰ってきたわって。

8年間

朝イチを並んでる人と潰れてる人

思い返すと、あっという間だった。

いっつも大学行かずに、朝イチ一緒に並んでた。

朝イチとは、打ちたい台を打つために、開店前からパチンコ屋に並ぶこと

いや、正確には、その前日の夜中に満喫集合して、そこの満喫でもスロット打って。

気だるくなりながら、横並びで打ってた。

ふたりで10万負けからの、ひとり辺り4万勝ちにもってた鬼武者は忘れられない。

お酒もたくさん飲んだ。

ティー君は、勝手に飲んで勝手に潰れてた。

2020年に私は地元をでて、パチスロやめた。

彼はその後、愛知で結婚して、今では子ども3人いる。

もちろん、スロットは現役。
(奥さんは、彼がスロットやってること知らないらしい。昼は金太郎、夜はアカギだよ。すごい話だぜ。)

あとがき

地元っぽい雰囲気

赤みそとか、家の前の海ではなく、

ティー君からのスロットの誘いが、一番地元を感じるんだなってのが、我ながら笑ってしまった。

久しぶりに帰ってきても、

昔とまったく同じノリで話しかけてくる友達。

一瞬であの頃の感覚が戻ってくる。

ありがたくもあり、迷惑でもある。

PS.もうスロットの誘いはやめてください。
行かないから。ZENTの、年イチ以外は誘わんでね。

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