誘惑

パチンコ屋に挑むティー君 エッセイ

「うわー、タイミングわりぃわ。あと三日早ければ」

先日、地元に帰ってきた。

なかよしティー君に電話した。

ティー君、仕事終わりの雰囲気だったけど、言ってることは8年前と同じだった。

細身で、国立大学出てる、ギャンブルが大好きな男。

大学3年のとき、麻雀で出会った。

あれはファーストコンタクトであり、人生のワーストコンタクトだった。

♦

♦

電話

「愛知、帰ってきたや⁉ うわー、でもタイミング悪いわ。」

「うん、帰ってきた。そう?なんで?」

「いや、あと三日早ければ、
グランドオープンの抽選ふくまるも受けれたやんね!」

「いや、グランドオープンってww」

あまりにも、変わってなくて笑っちゃった。

でも電話切ったあと、思った。

あー、帰ってきたわって。

♦

♦

8年間

朝イチを並んでる人と潰れてる人

思い返すと、あっという間だった。

いっつも大学行かずに、朝イチ一緒に並んでた。

朝イチとは、打ちたい台を打つために、開店前からパチンコ屋に並ぶこと

いや、正確には、その前日の夜中に満喫集合して、そこの満喫でもスロット打って。

気だるくなりながら、横並びで打ってた。

ふたりで10万負けからの、ひとり辺り4万勝ちにもってた鬼武者は忘れられない。

お酒もたくさん飲んだ。

ティー君は、勝手に飲んで勝手に潰れてた。

♦

2020年に私は地元をでて、パチスロやめた。

彼はその後、愛知で結婚して、今では子ども3人いる。

もちろん、スロットは現役。
(奥さんは、彼がスロットやってること知らないらしい。昼は金太郎、夜はアカギだよ。すごい話だぜ。)

♦

♦

あとがき

地元っぽい雰囲気

赤みそとか、家の前の海ではなく、

ティー君からのスロットの誘いが、一番地元を感じるんだなってのが、我ながら笑ってしまった。

久しぶりに帰ってきても、

昔とまったく同じノリで話しかけてくる友達。

一瞬であの頃の感覚が戻ってくる。

ありがたくもあり、迷惑でもある。

PS.もうスロットの誘いはやめてください。
行かないから。ZENTの、年イチ以外は誘わんでね。

アカギ、読んだことありますか?

麻雀知らなくても引き込まれる、狂気の心理戦。
ティー君の”変わらなさ”の元ネタ、覗いてみてください。

アカギをAmazonで見る

※この記事には広告を含みます。

コメント

タイトルとURLをコピーしました